灰は灰に還るべし

チャコティ副長>夜間照明が落ちているラウンジで、星あかりを眺めながら一人飯を食っていると、後ろの方でシュッ、シュッと音が聞こえはじめるんだ。

一同>…

チ>そこでふっと厨房の方を見ると消したはずのレプリケータが再起動していて、そこにどういうわけか湯気を吹き出すやかんがおかれている。音はそのやかんなんだ。

一同>…

チ>やかんをはずしてレプリケータの電源を再確認し、やれやれとソファに座り直すとな、

一同>…

チ>今度はコッ、コッと小さな音が聞こえはじめた。よく聞くとそれがどうも窓の向こうからなんだ。進行方向に開いているラウンジの窓の向こうの方から、耳を澄ますと、誰かがノックしているんだ。もちろんその日は船外活動の予定なんて無い。そもそもワープ航行中だったしな。

一同>…

チ>飲みかけのコーヒーをテーブルにおいて、その窓際に近づくんだが、もちろんだれもいやしない。だが、

一同>…

チ>目を窓の近くギリギリまで近づけて、もう一度周囲を確認していたとき、

一同>…

チ>窓の下、第3デッキの近くに黒いものが見えたんだ。船の外に。

一同>…

チ>目を凝らしてじーっと見ると………なんとそれはおかっぱの女の子の黒髪だったんだ!その子がゆっくりとこちらを見上げると、真っ青な顔に紫の唇、血走った両目がこっちをぎらっとにらんだ!!でたー!!!

一同>わー!!!!

トム>夏は怪談に限るなぁ。

ベラナ>まぁ、そうねぇ。

トム>いやにさめてないか?チャコティの顔も怖かったし。タトゥーのせいかな。

ジェーンウェイ艦長>全然怖くなれないわ。ベラナも私も臨死体験しているから、怖いものなしなのよ。

ドクター>うちの女性陣は、死神も逃げ出すわけですな。

ベ&ジ>ドクター

ド>し、失礼。

♪ちゃんちゃん



●戻る