体と心

ドクター>セブンになった経験は非常にすばらしかった。私の医療技術を向上させる上でとても有益なことだったよ。

トム>そうかい?そりゃよかった。

ド>それで、実は相談があるんだ。

ト>なんかいやな予感がするな。

ド>実はあのときのことを元に私の人格パターンを有機体神経ネットワークにダウンロードする方式を開発してね。まあ、ドローンのインプラントとは違ってその際には被験者の人格パターンは逆にモバイルエミッターの方にアップロードする必要があるんだが。

ト>おい、ちょっと待てよ。それを俺と?俺とドクターの体を交換するっていうのか?

ド>この船で家族を形成している人間は少ないんだ。もちろん、夫婦に子供という構成の方が望ましいんだがこの際贅沢は言えん。

ト>冗談じゃないぞ。そんなことベラナだって承知するもんか。

ド>だから、別にトレス中尉にはなにも話さなくっていいんだ。

ト>おことわりだよ。頼むんならトゥボックにするんだな。俺はまっぴらだ。

ド>トゥボック少佐では十分な経験を積めない。彼は味覚も、性的魅力も、楽しむことはないだろう?

ト>ああ。そういう意味では今のドクターと同じだろ?だから代わってもなにも支障がないじゃないか。俺は人生を楽しんでるんだ。

ド>そういわないで。だからこそ君に頼みたいんだ。

ト>だめだめ。この間の話からすると、俺になったドクターがなにをするかわかったもんじゃないし、ベラナにばれたら殺されるぞ。

ド>大丈夫。うまくやるって。ホロデッキも予約してあるんだ。ムードのある音楽と照明、おいしい料理、大きくてふかふかのベッド…

ト>なに考えてんだ(^^;だーめ。

♪ちゃんちゃん



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