原因と結果

ドクタークラッシャー>いつも不思議に思っていたんだけど、

データ>なんでしょう、ドクター。

ド>あなたの運動神経と動態視力は並のものではないわよね。

デ>あなたのおっしゃることが、人間と比較してのことでしたら、その通りです。以前機関室のアイソリニアチップを修理したときの腕さばきをお見せしたかった。そうだ、ドクターとよくやるポーカーでもディーラーの時のシャッフリングを見てらっしゃいますよね。

ド>そうなの、そこなのよ。悪い意味じゃないのよ、データ、でも人間のペテン師の中には、手先が器用で目がいいとなれば切る前にどこにカードがあるか憶えたり配るときにデッキの下から配ったりしてカードの扱いを自由自在にできるものなの。あなたの手と目にポジトロニックブレインがあれば完璧なはずよ。

デ>申し訳ありません、ドクター。私の倫理回路からも、その他いろいろな制約からも、私はその手の嘘やインチキが苦手なのです。

ド>そうね、でもゲームはやるわね。たいていのゲームはゼロサムゲーム、自分が勝つためには相手を負かす必要があるわ。チェスのように純粋に戦略だけで戦えるものもあるけどポーカーは相手の顔色を読んだりはったりを効かせる必要があるのよ。でも、どうして参加するの?

デ>ドクター、それは単純な論理です。参加しないループや、いつも勝ち続けるループを選択すると、相手がつまらなくなって呼んでもらえなくなり、参加の機会がさらに減って人間を研究する機会がなくなってしまいます。この逆もしかりです。

ド>もしかしてわからないように負けるってこと?

デ>これは原因と結果のループなんです。結果は原因を生み、原因は結果を導き出す。私にはこのループを断ち切ることができません。

ド>だからクイーンのワンペアをくれたわけ?というわけで、ウィル、あなたのブラフは論理的に見破ったわよ。私の勝ちね。

ライカー>それはないですよ、ドクター。掛け金は半分にしません?

♪ちゃんちゃん



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