一隻の小さな船

ウォーフ>ランナバウトにはダックスが乗っているんです。

シスコ>わかっている。なんとかする。なんとかディファイアントを奪還せねば。

ジェムハダー・セカンド>何か虫の音がするな。

ジェムハダー・ファースト>気のせいだろう。

2>アルファ種には聞こえないかもしれないがな、実戦向きのわれわれの耳はより小さな音も聞き分けられるのだ。

1>そうか、そうか。で、連邦の船には不潔な虫たちが群れていて、そこら中をぶんぶん飛び回っていると言いたいのか。それよりもおまえにはやらなければならないことがある、わかっているのか。

2>シスコたちは殺すべきです。われわれでも修理はできます。

1>捕虜になったものたちのことを、そんなに恐れているのかね。

2>かれらは信用できません。全て始末するのが一番確実です。

1>一度手に入れたものをそうやすやすと手放すつもりはないぞ。

2>それにしてもうるさい蠅だ。ん?ハエタタキか。えいっ。

−−ぺち−−

1>なにをしている。

2>うるさい虫をつぶしただけだ。

1>んっ…な、なんだこれは。

2>まさか、連邦のランナバウト?

1>きさま、私が今言ったばかりのことを聞いていなかったのか!手に入れたものを壊してしまいおって!!

2>いや、そういう場合じゃ…

ウォーフ>ん?んんん?

2>やべ…

♪ちゃんちゃん



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