<おみくじ>

おみくじの起源

平安時代に円仁が中国の天竺寺の観音籤から比叡山に持ち帰ったものを参考に良源(※)がつくったのが元三大師百籤(※)であり、現在のおみくじの起源である。このおみくじでは、書かれている五言四句の漢詩の意味で吉凶が決められていた。

良源:別名元三大師。比叡山中興の祖。正月三日に亡くなったことからこう呼ばれる。
元三大師百籤:がんさんだいしひゃくせん。元三大師神籤とも。

江戸時代には天台宗の天海僧正が元三大師百籤を参考におみくじの形式に作りなおし、これが現代につながっている。

現在のおみくじ

現在のおみくじの製造は約7割が徳山の女子道社で、18種類のおみくじを手折りで製造しているらしい。(もちろん、寺社独自で製造しているところもある。)

通常吉凶に加え、恋愛、金、仕事(商売、事業)、健康、待ち人、勝負事、失せ物、病気、争い事、旅行、願望、縁談、転居、学問(学業)、受験、雇用、出産、職業、相場等に対する神託が記載されている。


(参考文献)