くせ

人間なくて七癖とはいうが、いろいろな癖を持っているものである。

有名なのがピカード艦長の「ピカード・マヌーバー」。これは例のフェレンギとの戦いの際に編み出された光の速さとワープスピードを組み合わせた奇襲戦法のことではなく、ブリッジの艦長席から立ち上がる際に上着を引っ張るという奇妙な癖のことだ。これは後に周囲に伝染しており、ライカー副長などもこれをやるようになる。

思うに、あのつなぎの服は椅子に座った状態では徐々に上半身にずれてくる、というか逆な言い方をすれば中身の身体の方が足の方にずれ落ちてくるらしい。そのためだんだん股間が圧迫され、ウェスト部分も腹の方に上がってくる。そのため立ち上がった際にそれを修正するために下に引っ張るのであろう、無意識に。

ところが最近知ったのだが、これはパラマウント衣装部?の癖でもあったらしい。レナード・ニモイ著「私はスポック」において同じマヌーバーの事が言及されているが、それをニモイは、映画2:カーンの逆襲でスポックがエンタープライズを救うために汚染された部屋に入り最後にカーク船長と死に際のやり取りをするというシリアスなシーンでやってしまったらしい。(憶えていないなぁ…)なんとも人騒がせな癖である。(このパラグラフ2001/6/17追加)

次は、これは癖といえるかどうかよくわからないが、ダックスの姿勢。ダックスはどういう訳か、起立しているときに腕を後ろに回し手を後ろで組む癖がある。この状態のピンナップもよくあるようだ。必然的に顔や胸が突き出た状態になる。これがジャッジアの癖なのかダックス本体の癖なのか何とも判別できないが、とにかく特徴となっている。

これも癖といえるほどのものかどうか判らないが、ウォーフは歩くときに手のひらが完全に後ろを向いている。何となく猿人を連想させる歩き方だ。よく見ると他のクルーも多かれ少なかれにたような腕の振り方をしているのだが、ウォーフは妙に目立つ。

最後に、ジェーンウェイ艦長の癖。仁王立ちしているときは、よく両手を腰に当てている。そもそもVGR:Caretakerで初めて登場した場面で、パリスが見上げた姿がこれだった。背があまり高くないせいか、こうやって見下ろされるのを防いでいるのかもしれない。


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