艦隊の理念(TNGでは「艦隊の誓い」)

発展途上の知的生命体に対する不干渉の原則は基本的に納得できるものである(地球にくるエイリアンも、だからコンタクトしてこないのか(^^;))が、心情的なものを抜きにしても論理的に納得しがたい所もある。

日本には「村八分」という言葉があるが、では残った二分はなにかというと「火事」と「葬式」である。村八分にあった村人であろうとも、その家から火が出たときの消火は村中みんなで行うし、その人が死んだときだけはみんなで葬式をあげてあげる。火事はその人の家だけでは収まらず隣家、村中をおそう可能性が高いし、死んでしまえば村八分もないからということであろう。

同じようなことが艦隊の理念でもいえるのではないか。現在の不干渉の原則は無条件でいかなる時にも基本的には適用される(自船に重大な危険が及ぶ恐れがあるときや、回避することが物理的に不可能で干渉してしまう以外にほかの選択肢がなかったときという例外はあり、ケースバイケースで処理されているようだが)ことになっているが、

  1. 恒星間で蔓延する疫病や宇宙規模の災害の発生(結晶生命体の発生などはそうか?)時
  2. その知的生命体が絶滅することが確実なとき
この二つのケースでは手を出すべきではないかと思うのだ。特に後者については現在の艦隊の理念では明らかに禁止されているのがいくつかのエピソード(TNG:ウォーフの兄が出てくるエピソード、VOY:TIME AND AGAIN)からはっきりわかる。もっとも、手を出すといってもそのやり方にはいろいろあるので、全面的にファーストコンタクトする必要は必ずしもないが。


戻る (C) 1998.11.27