船の構造:ワープナセルと船体との関係(船体の設計について)

検討は以下の通り。

これらを勘案すると、居住区を中央に設置すると、その左右後方にワープナセルを配置することになり、それらから若干はずれた位置に機関区を設けるというエンタープライズ号の基本的な設計が説明できることになる。

ただ、上記でも触れたが、居住区と機関区を別にしてオフセット配置することや、円盤部分離のないタイプの船(NCC-1701など)では居住区を前にすることやインパルスエンジンをその居住区につける説明がやりにくくなる。


設定上ワープエンジンを分けた訳

NCC-1701がデザインされたときの舞台裏エピソードから、ワープエンジンの形状についてみてみよう。STAR TREK THE MAGAZINE FEBRUARY 2000 VOL.10に詳しい話が載っている。
まず最初に、船の速度から考えるとエンジンが非常に強力になることから、これを他の船体から離す必要があると考えたようだ。これにより船体周囲にリング上にエンジンが配置される案ができた。さらに、居住区から離すためにそのリングは後方に移動し、上下に2分割、ないしは三分割されるようになる。このリングの破片(?)が細長くなってナセルと第二船体に変化したようだ。
なお、余談ながら、居住区は初期の頃は内圧に強くするために球状で、そのころのスケッチにはまるでU.S.S.パスツールのようなものもあった。ただ、この球という形状はあまりにも「かさ」があるため、結局つぶされて円盤状になったのである。(この円盤、最初は「空飛ぶ円盤」のイメージを嫌って採用されていなかったのだが、皮肉なものである。)

(2000.6.16追加)


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