ワープ

ワープ航法はゼフラム・コクレインが開発したものである。ワープナセルから発生される多重ワープフィールドは、船体を何重にも包み込む。お互いのワープフィールド間の相対速度は0.5から0.7c(光速の50パーセントから70パーセント)程度である。進行方向前方から後方に送り出されるフィールドの反動によって、内側のフィールドは前方への速度が生じる。これが積み重なることによって超光速を達成するのである。この光景はまるで芋虫や蛇がタマネギの皮のようにお互いにいくつもくるみ込まれていて、それぞれが蠕動によって前進することによって結果としていちばん核にあるものの移動速度が非常に速くなるのと同じである。

通常空間における速度の積み重ねは単純な足し算にならず、たとえ光速の50パーセントの船から前方に光速の50パーセントで物体を射出したとしても、その射出された物質の速度は光速には達しない。50足す50が100にならない。
しかしこのワープフィールド間の速度は上記の通常空間における相対性効果に縛られないため、複数のワープフィールド内での前進は光速を越えることが可能となる。


戻る