スタートレック最強の種族は?

TOSでは幻を見せる種族がいくつか(TOS:Menagerieのタロス人や、TOS:Spectre of the Gunのメルコート人など)が出てくるし、それ以上に物理的な手段を持つ存在もいた。ギリシャ神話の神様であるアポロ(TOS:Who Mourns for Adonais?。力は未知数。信仰してもらえないと弱かったし。)や、TOS:Errand of Mercyのオーガニア人、TOS:The Squire of Gothosのトレレーン(Qではないかとの噂もある)といった、神のような存在である。

同様の系列として、Q、TNG:Nth Degreeで出てきたサイセリア人、ST5:The Final Frontierの神、オカンパ管理者は強そうである。ただ、特にQは時間も操れるしQ連続体としてみれば無敵かとおもっていたが、LadyQで弱点というか問題があることが判明した。

また、出てきたときは強かったのにその後急に弱くなったのが生命体8472。ヒロージェンもいまいち(急に背が縮んだし)。

というわけで、既知の物理法則の延長でそれなりに説明でき、連邦最大の敵でもあるボーグ対ドミニオンで最強対決を考えます。

X 最強対決:ボーグ対流動体生物 X

ドミニオンは本来創設者ドミニオン、戦闘部隊ジェムハダー、文官で構成されているわけですが、ジェムハダーは隠蔽能力を除いては普通のヒューマノイドです。(まあ、普通とは言っても、人工的に作られたものらしいし、異常に成長速度が速いし、凶暴ですが(^^;))今回は国家や組織の強弱ではなく、純粋に種族の強弱を論じたいので表題の通りとします。

まずはボーグ。ベースはヒューマノイド(見かけるのはすべて炭素系の生命体)で、そこにサイバネティック機器移植とナノプローブが彼らの強みです。インプラントによって武器、シールド、通信装置を常に装備していることになりますし、ナノプローブのおかげで各種の身体強化もされているフシがあります。それともう一つの強みは、同化によって手当たり次第テクノロジーを吸収していることです。そのやり方は徹底的で、フェレンギ以上です。(でも、ケイゾンは同化する価値と見なしているらしいから、すべてではないかも。)その知識はすべてのボーグに瞬時に伝えられるように見受けられます。瞬時、というのは言い過ぎかもしれませんが人間社会でよく見られるような情報伝達の遅延や連絡不徹底は存在しないようです。ただし、個体で見ると、動作は緩慢ですし、ボーグ集合体から切り離されると全般的に情緒不安定になるように見受けられます。(Lore's Borg,Gift,3人のボーグ・セブンの元同僚、COLLECTIVEなど)

続いて流動体生物。自由自在に変形しながら白兵戦を行うオドーの様子を見ても、単独でかなりの戦闘力があるように見受けられます。ただし、あくまでもこれは格闘に限られます。フェイザーに化けてぶっ放すことや、爆弾に化けて自爆することはできないと思います。しかし彼らの強みはこの直接的な力より、「スパイ」能力にあります。あらゆる生命体・非生命体に化けて敵地に侵入し情報を収集したり攪乱したりします。ただし、ボーグに化けてばれないでいられるかどうかは不明です。

さて、ボーグの最大の強みである同化は、流動体生物に対して有効なのでしょうか。逆に、流動体生物のスパイ能力はボーグに対して効くのでしょうか。ここからは完全に私の個人的な意見ですが、前者は有効だが後者は効果が薄いのではないかということです。通常の同化プロセスを経ることはできませんが、生命体8472に対抗したときのように、ナノプローブが流動体生物に合うように調整できれば、ある種の同化は可能だというのが私の意見です。それに対し、ある意味あけっぴろげのボーグにスパイ能力はその効果が弱いと思います。もちろん、内部に侵入してボーグの軍事情報や技術を盗んだり、情報を攪乱することは可能だと思いますが、それらをあまり「気にしない」のがボーグですから。(言い過ぎ?)

もっとも、ボーグクイーンをなんらかのテクノロジーで「乗っ取る」ことに成功すれば、そのときは形勢が一気に逆転します。化けるだけではすぐばれるでしょうから、あくまでもきちんと「乗っ取」れればです。そのような技術が確立すればそれをボーグクイーンに仕掛けることは流動体生物にとってお手のものもですから、一瞬のうちにボーグが流動体生物の配下に入ってしまうことも夢ではありません。そうなれば、神のような種族を除いた銀河内生命体最強の種族が出現することになるかもしれません。

結論:技術次第でどちらにも勝機がある。両者がなんらかの理由で手を握ったら最悪。

(2001.9.78記)


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