遮蔽装置

(1997/12/3初出、1998/1/21追加)

ロミュラン帝国が他の国と対等に渡り合っている理由の一つが、遮蔽装置であろう。非常にコンパクトな機械(人間と同じくらいのサイズ)でありながら、宇宙船一隻をほぼ完全にセンサーから隠すことができるのだ。見た目には完全に透明になり、向こう側の星が透けて見えるようになる!クリンゴン帝国は23世紀にロミュラン帝国と同盟を結んでいた際にこれに関する技術供与を受けており、クリンゴン戦艦でもこれを装備した船をよく見かける。

では惑星連邦はどうかというと、非常に特殊な例を除けば搭載されていないどころか表だった技術開発も行っていない。これはロミュラン帝国との和平条約(アルジェロン条約)の際の条件として、一切の開発が禁じられたからに他ならない。このアルジェロン条約は、ロミュラン帝国との間に中立地帯が設定されたとき締結されており、実は22世紀の時のことである。(とすると、TOSでエンタープライズ号がロミュラン人と遭遇したときには既にこの装置のことは既知だったはずでせめて心構えはできていたはずだが、それにしてはまるで初めて見たような反応であった。)

ところで、この遮蔽装置を使用中はシールドや武器が使用できない。(これができたらそれこそおおごとだが。)また、何らかの痕跡が認められることがある。(エピソードによってこの痕跡というやつが異なるようだ。)また、惑星連邦ではロミュラン艦を感知するため(これだけのためかどうかは不明。もしかすると通信ネットワークのことかもしれない。)タキオンネットワークを張り巡らしており、遮蔽中のロミュラン艦といえども自由に進入できるわけではない。(これとは逆にロミュラン帝国は自分たちの遮蔽技術を有効に感知することができないらしく、遮蔽されたクリンゴン艦を使ってピカード艦長らがロミュラン帝国に潜入したことがある。(TNG:Unification))

遮蔽状態の船を探知するために他の種族はいろいろ苦労しているが、前述のタキオンビームによる方法に加え、DS9:DEFIANTでは反陽子ビームによる探知方法が明らかになってきた。(ただ、この方法はもともとドミニオンのやり方からヒントをえたものであり、ドミニオンはこの種の技術に対する知見があるのかもしれない。)

ただ不思議なのは、光速以下の速度しかでない反陽子を使ってどうやって数光年をほぼ瞬時にスキャンするかである。(^_^;)(まあ、ご愛敬というところか?)


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