キーコンビネーション

はじめに

キーを押しながらマックを起動すると、いろいろ普段と違うことが起きます。ここではそれをまとめています。

なお、キーの説明では、以下の省略をしています。

Cmd
コマンドキー。スペースバーの横のアップルマークの付いているキー。四葉のクローバーもついていますね。ところで余談ですが、むかしApple][GSというパソコンがありまして、そのときからこのアップルキーが付くようになったのですが、その当時はこの白抜きのアップル=オープンアップル以外に、黒いアップル=クローズアップルというのもあり、スペースキーの左右にそれぞれ配置されていました。もちろんそれぞれ別の機能を持っていたようです。
Opt
オプションキー。コマンドキーの横に、そっけなく"option"と書かれた、コマンドキーより小振りのキー。コマンドキーの方はもともとそれと他のアルファベットキー等と組み合わせてメニューを簡単に実行する役割(まさに命令キー)だったわけですが、それだけではカバーしきれない追加の別機能用の「オプション」のためのキーというわけです。
Ctr
コントロールキー。"control"以外に、鉛筆が描かれています。(JISキーの場合。)これはPC/AT互換機の世界から来たキーで、コマンドキー、オプションキーでは足りなくなった第三の機能キーというわけです。(もちろんシフトキーを除いて。(笑))やはり単独で使われることはないどころか、ふつうのアプリケーションではほとんど出番がありません。一番使われるのはことえりの操作のときでしょう。つまりえんぴつメニュー用?

ところで脱線ですが、PC/AT互換機の場合まずはコントロールキーがあり(DOSの時代から)、ウィンドウズになってALT(alternative=どちらかを選ぶ)キーが増え、ウィンドウズ95になってウィンドウズキー(でも、実体はコマンド+エスケープキー)が増えました。さらに最近はワンタッチでインターネットにつないだりメールを呼んだりできるのもありますが、どんどん複雑になるのはどのOSも同じようです。

それからもうひとつ、表記の仕方ですが、例えば「Cmd+C」で、コマンドキーとCのキーを同時に押す、と思ってください。間のプラスは同時に、ということです。

では、ここからが本題です。

電源を入れたとき、再起動したとき

Cmd+Opt+P+R
PRAMのクリア。マックの中には電源を切ってもデータを保存している特殊なメモリ(パラメータRAM)があります。ここには製造年月日、累積起動時間、キーボードやマウスに関するいくつかの設定、デスクトップに関するいくつかの設定等が記憶されています。ところがこのデータは、ちょっとしたことで壊れてしまうことがあり、動作が不安定になることがあるのです。この壊れたデータをリセットするのがこのキーコンビネーションです。なお、確実にクリアするために、起動音がニ回するまで手を離さないようにしましょう。
Cmd+マウスボタンを押しっぱなし
フロッピーの排出。再起動のときは普通フロッピーが排出されますし、電源を入れるときからフロッピーを入れる人はいないでしょうから、今となってはあまり使われませんね。でも、現在は到底想像できませんが、昔のMacOS(昔はそうは呼んでいませんでしたが)はフロッピー1枚で起動できたのでした。
Cmd+Opt+shift+delete
コントロールパネルで設定された起動ディスクを無視し、他のSCSIのハードディスクをIDの若い方からシステムを探してそこから起動する。内蔵ハードディスク以外に外付けSCSIハードディスクを持っているときなど、普段起動している内蔵ハードディスクではなくて外付けから起動したいときに使えます。
Cmd+Opt+shift+delete+1〜6のキー
上記と似ていますが、起動するハードディスクのSCSI IDを指定できます。でも、指が5本いるのでちょっと辛いかも。
C
CD-ROMからの起動。昔のマックでは効かないことがありますが、そういうマックのCD-ROMドライブはたいてい外付けでしょうからCmd+Opt+shift+deleteの方が使えるでしょう。
シフトキー
拡張機能やコントロールパネルをいっさい読み込まないで起動。コンフリクト(拡張機能やコントロールパネル間で相容れない処理をするためにシステムが不安定になったり最悪の場合起動できなくなること)が起きたときなどに使います。でも、MacOS8.1以前のものだと、日本語表示に必要な拡張機能まで読み込まれないため、ファイル名が化けてしまいたいへんなことになります。そんなときはアイコンと画面上の位置であたりをつけましょう。(^^;
スペースキー
機能拡張マネージャを呼び出す。コンフリクトが起きたとき、これで怪しい機能拡張やコントロールパネルをはずした上で、起動手順を再開することができます。

その他マックの電源が入っているとき

Cmd+Opt+エスケープキー
現在のアプリケーションを終了させる。ただし、Cmd+QやCmd+.のような正規の手続きでの終了ではありませんから、乱用は禁物です。アプリケーションが暴走したりフリーズしたなと思ったときだけ使ってください。ただし、それまでに作成したデータは保存されず消えてしまいますから最後の手段です。Finderのときでも使えます。これでFinderを終了させて、すかさずCmd+Optを押せば、デスクトップの再構築を始めます。(アイコンの表示状態を記憶しておくデータで、アイコンが白紙になって正しいアイコンが表示されなくなったときなどに使えます。)
Cmd+パワーキー
ローレベルデバッガを呼び出す。MacsBugがインストールされていればそれが呼び出されるし、なければ小さめのそっけないウィンドウが画面中央に「>」というプロンプトとともにあらわれます。戻るときはMacsBugならes(escape to shell)リターン、そうでなければG(か、G FINDERだとおもう)リターンで。どうしても戻れないときは最終手段のRB(ReBoot)リターン。(RS(ReStart)というのもあるのですが、RBのほうがより安全だというのを以前TidBits全文検索は英語サイト) で見た気がするので。)
パワーキー
再起動やシステム終了の確認のダイアログが出ます。メニューから呼び出さなくてもこれで電源をおとせます。
Ctr+Cmd+パワーキー
強制再起動。今何をやっていても無関係にいきなり電源をおとし、再起動を始めます。超危険。これより危険なのは、マックの後ろに手をのばして本体のスイッチを切るか、電源コードを引き抜くかだけです。(^^;

おわりに

以上、私がよく使うキーコンビネーションの紹介でした。以上を作成するに際し、Mac startup keysを参考にさせていただきました。そちらには、もっといろいろ載っています。英文ですけど。日本語ならTidBITS-J#529をどうぞ。
orange.gif 門の前へ lblue.gif 食卓の片隅へ
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