指輪戦争(SPI社)キャラクターゲームリプレイ第一回

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リーヴェンデールでグラムドリング・スティングの剣二振り、レンバスを手にした旅の仲間9人は、霧降山脈の霧が晴れないことから通り抜けを断念し、ガンダルフ・アラゴルンをリーダーとする5人と、ボロミアをリーダーとする4人の二手に分かれて山脈を南に下った。
(ミスティ・パスはイベントカードがないと通過できません。ただし、ロヴァニオンの森の中の街道を抜けていくのでなければ、モリアの坑道を利用してもロスロリエンに行けますのでミスティ・パスにこだわる必要はありません。また、ボロミアのイベントカードがあると指輪の争奪が始まってしまうため、フロドと切り離すのが定石です。)

入り口で待ち構えていたナズグルの探索を逃れると、そのままモリアの坑道に突入。サウロンの手下がいるというのはただの噂で、無事山脈を横切り東側に出た。そこでさらに待ち構えるナズグルの群れの捜索を再びかわし、一行はロスロリエンに入った。
(旅の仲間を発見するまではナズグルはそのヘクスに入ることができないため、待ち伏せしてそのあたりを飛び回るしかありません。しかもたとえ発見できても捕獲することはできず、戦闘によって殺害を試みるのみです。なお、ロスロリエンで得られる魔法の品はパランティアのほかに一つだけですので、史実と異なり無理に訪れる必要はありません。)

ここでパランティアと飛蔭を賜ると、そのまま大河アンドゥインを横切って東の街道に向かった。その途中でとうとうナズグルに発見され、4体のナズグルが一行に襲いかかったが灰色のガンダルフの魔法がさく裂し、傷二つを負うのみですべてのナズグルを退けたのだった。
(通常戦闘ではよほど戦力差がない限り自分も被害を受けることが多いですが、魔法による攻撃は、それ自体では自分が被害を受けることがありません。ただし、魔法同士の場合は差分だけが被害になり、どちらか一方のみが傷を受けます。また、魔法は自分の傷によって戦力が低下することがないというメリットもあります。)

さらにナズグルは街道南、モラノンの門近くで一行を待ち受けるが、発見され戦闘に巻き込まれるのを恐れた一行は速度を落とし、翌週になってから一気に南下、途中ミナス・ティリスに寄ってガラドリエルの玻璃瓶を手に入れるとミナス・モルグルの手前まで到達した。ここでついに再度ナズグルに発見され、残るナズグル5体がすべて一行に襲いかかる。さすがのガンダルフもナズグルの猛攻に倒れるが、その後を引き継いだアラゴルンはグラムドリングの力を手に、軽傷は受けるものもナズグルの撃退に成功した。
(移動を終えた場所にナズグルがいると、その移動によって発見され、そのままダークプレイヤーターンで戦闘になってしまいます。移動の途中であれば発見されてもナズグルなら捕獲される恐れはありませんし、そのままやり過ごして他のエリアに抜けてしまえば発見は解消され再び潜伏状態に戻ります。なお、エルフの剣を持ったアラゴルンの戦闘力はかなり高いですので、ナズグルは魔法を使って攻撃した方がいいかもしれません。)

ここで旅の仲間は賭けに出た。アラゴルンがフロドだけ連れ、一気にトンネルを抜けようとした。だがそこに現れたのはトロルで、なんと相打ちになってしまう。
(飛蔭やエルフのブーツ・ボート、レンバスなど一気に移動できる魔法の品があります。サウロン側は嵐や洪水などで積極的に移動を妨害しないと、オロドルインに向けてどんどん進まれてしまいます。特に、本来速度を落とすはずのトンネルゲートや川、オロドルインですら魔法の品の力でキャンセルされると痛いです。また、地形的な問題として街道を進まれると一気に10ヘクスの移動が可能ですから、これも要注意でしょう。実際のプレイでは、最初飛陰で一気にモルドールに突入しようとしたのですが、飛陰はトンネルを抜けたりモルドールに入ったりすることができないので無駄に終わったのでした。)

その後一人フロドはオロドルインを目指し、レンバスの力を借りて滅びの山までたどり着いた。だがサウロンは最後の抵抗を示し、そこへサウロンの口を急行させる。一度はスティングを手に戦いを決意したフロドだが、思い出した指輪の力で戦いを回避、その足で火口まで一気に進むとホビット特有の精神力で難なく指輪の力に抵抗しその指から指輪を引き抜いて、オロドルインの溶岩の中に指輪を投げ込むことに成功した。ここに中つ国第三期の歴史は終わりを迎えたのである。
(移動力が関係ないナズグルは使い勝手がいいため使い果たしてしまい、結局サウロンの口だけがモルドールに残っていたわけですが、魔法が使えるもののナズグルではないため指輪で隠れられると発見できませんでした。また、フロドのリングレートは5と高く、よほどのことがない限り指輪の力を使ってもすぐ外すことができます。)

今回はガンダルフとアラゴルンの活躍でナズグルを撃退しつつ最後はフロドが自力でオロドルインまでたどり着きました。カードの引きもよく、探索や戦闘時のサイの目も旅の仲間寄りでしたが、闇の力がもっと嵐や洪水を使って足止めし、戦闘で旅の仲間の被害を大きくしていれば違う展開になっていたかもしれません。そういえば、ゴラムの活躍もありませんでした。
私が持っているのは第一版ですが、第二版ルールというのがあるそうです。ただ、表示が無いため内容を比較しなければわからないらしいです。変更点は、

  • ナズグルは戦闘を仕掛けられても味方の城塞に逃げ帰ることができる。戦闘に合意した後はだめ。
  • エルフのロープはトンネル、通路、門では使えない。

    だそうです。
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