Pavilion2000強化作戦
うちのPavilion2000は最初期型でCPUがCeleron466MHzです。筐体が独特な形をしたコンパクトなものなので改造は難しいと思っていましたが、いくつかのパーツは容易に変更できそうです。もともと安く買ったものなので、できるだけお金をかけずに強化することを考えました。
注:Pavilion2000は49,800円+送料2,490円で購入。ポイント還元が13%あったので実質49,800+2,490-6,798= 45,492円でした。
以下のメニューですが、CPU、メモリ、LANカードで15,277円(送料、税込み)かかりました。ほぼ予算通り。なお、これ以外にLinuxのためにモデムをリプレースしたので、モデム代3,127円を入れてここまででこのPavilion2000にかけたお金は63,896円。(ただし、Celeron466MHz、USB LAN、もともとついていたPCI Winmodem は余っています(^^;))さらに最近ハードディスクの交換とWindowsXPをインストールしたのでそれぞれ12,077円(本体が9,350円、それに送料1,000円、消費税517円、銀行振込手数料210円)と4,410円(4,200円に消費税)かかったので、現在では総額で80,383円かかっていることになります。
- LANカード−OK
- ロープロファイルのもの。これまではUSB接続のものを使用していましたが、しっぽはないほうがいので。
プラネクスFW-100TXL ロープロファイル PCI-LANカード1,580円(定価)を1,380円で購入。9/6にサードウェーブ(Dos/Vパラダイス 東京通販センター)へ注文して9/9には届きました。下記のメモリと同時に入手したのですが、都合により通販にしたため、送料600円、消費税172円、銀行振込手数料210円がかかって総経費合計3,832円でした。
取扱説明書には別途フロッピーからドライバを入れるように書いてあったのですが、ボードをさしただけでウィンドウズもVineLinuxも勝手に認識してくれました。ただしあとで、ウィンドウズは付属のドライバに入れ替え、VineLinuxもeth0とeth1の取り替えが必要でしたが。
付属のドライバはフロッピーですが、うちはLAN接続した先の他のパソコンでフロッピーを読み込み、ftp転送してからドライバを入れました。Pavilion2000にフロッピーが無くてもとりあえずは困りません。
あとは固定用のねじも入手し取り付けています。。
- CPU換装−OK
- パーツの入手がだんだん困難になってきているようです。FSB100MHzまでいいそうなのでとりあえずPentiumIII 700MHz FCPGA(FSB100x7)にしました。(実際はFCPFAでCeleron1.1MHzまでは問題ないそうです。(それ以上はソケット規格が異なる。))
- Celeron 566MHz(FSB66x8.5) -> PentiumIII 850MHz FCPGA(FSB100x8.5)(参考サイト1番目)
- Celeron 466MHz(FSB66x7) -> PentiumIII 700MHz FCPGA(FSB100x7)(参考サイト2番目・うちのはコレ)
- Celeron 566MHz(FSB66x8.5) -> Celeron 900MHz。(参考サイト内投稿)
- Celeron 600MHz -> Celeron 800MHz(参考サイト3番目)
- Celeron 466MHz(FSB66x7) -> PentiumIII 750MHz FCPGA(参考サイト4番目)
クロスオーバーへ9月1日に注文しました。本体が9,800円ですが、これに送料900円、消費税535円、銀行振込手数料210円が加わって総経費11,445円なり。9月4日にはついたので、早速換装してベンチマークをとってみました。ちなみに、FSBは勝手に変更されました。倍率は固定なんだそうですが、どうなんでしょう?
ところで、このCPUの交換が一番てこずりました。ファンを固定している金具がはずしにくいんです。実際にはこんな構造をしています。
金具固定概念図(六角大王にて作成)
灰色の立方体はCPUとファンです。青の金具は実際には反り返っていて、そのバネの力でファンを上から固定してます。青と緑の金具は、CPUの下のところでツメに引っかかっています。金具をはずすときはこの矢印の場所をドライバーなどで下向きにしっかり押し、バネの力をなくしながら緑の金具の上の所をファンの方向に引っ張ると下のツメがはずれるようになっています。
- ハードディスク−OK
- 増容量しました。SeagateのST340810Aで40Gのものです。本体価格は9,350円でした。平成13年11月26日に到着し即換装。Pavilion2000のハードディスク換装は非常に簡単です。もともとついていたものと比べると非常に静かです。
大容量のやつはリカバリーディスクでインストールできないはずなので、他のブートできるCD-ROMを使ってパーティションを切る必要があります。今回VineLinuxのCD-ROMを使いました。別にWindowsXPをインストールしなくても、新品のハードディスクを使えるようにするには似たような手順(あるいは別の手順)がいるでしょう。(下記のWindowsXPアップグレードを参照のこと。)
- メモリ−OK
- 増容量。168ピンのSDRAM、PC100のCL=2で256MBが8月下旬の実勢で3,000〜4,000円。128MBなら1,580〜1,880円。(メモリはその後高騰し、こんな値段では買えなくなってしまいました。)
2009年1月26日には通販でPC-133 256MB CL3(両面)を1,876円×2、送料込みで4,330円で購入し、2枚とも入れ替えました。現時点ではメモリが最大容量の512MBになり、かなり体感的にも快適です。
- グラフィックカード
- 追加。12,000円くらい。
ゲームやグラフィックソフトは使わないしあまりニーズはないかな?それに現在PCIスロットはモデムとLANカードが占有しているので、そもそも付けるところがないし。
- WindowsXPアップグレード−OK
- アップグレードが入手できたのでインストールしてみました。
- まず、VineLinux2.1.5をインストールします。雑誌に添付のものですから1,000円ちょっとで入手可能です。もちろんブータブルCD-ROMです。インストールの際パーティションを4つ切りました。先頭から5GB,5GB,10GB,384MBで、順にWindows用、Windows用、VineLinux用、VineLinuxスワップ用です。liloはMBRに入れました。
- 次にVineLinuxで起動して、ルートで#/sbin/mkfs -t msdos /dev/hda1とします。これをやらないとPavilion2000のリカバリーディスクが起動しません。さらにリカバリーディスクで起動したあと一度MS-DOSに降りてfdiskでhda1(領域1、先ほどきったパーティションの一番最初の5GBのところ。)をアクティブにします。そして再起動しやっとふつうにフォーマットインストールします。
- この時点で領域1にはWindows98SEがインストールされているわけですが、MBRに入っているliloは3番目の領域のVineLinuxしかしらないので、次にハードディスクから起動するとVineLinuxが起動します。そこで、linuxconfで先ほどインストールしたWindowsのエントリをliloに追加します。その際再起動デフォルトをWindowsの方にしておくといいでしょう。ここで再起動するとWindows98SEが使えるようになります。
注:MultiBootManagerをいれるなら、この時点で。(XPにしてしまうとXPからはインストールできないようなので。)
- 次にWindowsで起動し、WindowsXPのアップグレードCD-ROMを入れます。そしてふつうに更新アップグレードすると、インストールしながら何回も再起動し、無事に完了しました。一度だけデバイスドライバの導入を指示されますが、キャンセルしても問題ありませんでした。その後モデムもLANカードも使えています。(ここでいいっているモデムとLANカードはオリジナルのものではなく交換したものです。ちょっと不思議。)これでWindowsXPのインストールは終了です。
- この一連のWindowsインストール作業では、MBRはつぶされません。ですから、liloを使って起動するOSを選択できます。
- 最後にインターネット経由で認証後、最後にwpa.dblをバックアップし終了。
おまけ
- マルチメディアキーボード用のドライバはEmprexで。
- F8でセーフモードで起動しadminパスワード設定するのを忘れずに。
- scandiskは単独のアプリではなく、ドライブ選択後右クリックで。
- インターネット共有ではLAN側は192.168.0.1にしかならない。
- きれいに落ちないことがある(使用者の情報を保存しています…のところでハング)→[WinXP] シャットダウン時に停止状態になり電源オフにならない
- caclsというコマンドでドライブやフォルダのNTFSのアクセス権を表示・変更できる。
- テンキーが使えないのはNumLockが解除されているため。Default Userのユーザープロファイルが有効なためなので、regeditでHKEY_USERS\.Default \ControlPanel\KeyboardにあるInitialKeyboardIndicatorsを2にする。
(2001.9.2作成、2001.9.9,10.20,11.29、2002.1.12追記)
参考サイト
- よくある質問(FAQ) 8GBを超える容量のハードディスクに交換した場合のリカバリCDを用いたシステムリカバリ。[HP] ロゴが表示されている間に [F8]キーを押し続けることでWindows のブートメニューが表示され、Command Promptからfdiskが使えるということ。
ただしこれは、わたしのC466のリカバリCDではちょっと違いました。C466に付属のリカバリディスクの場合、CD-ROMで起動するといきなりインストールメニューが立ち上がります。メニューは3種類あり、上から1.新規インストール(全てフォーマットしなおしてからプリインストールソフトをインストールする)、2.Windowsシステムだけ再インストールする(Windowsディレクトリだけの再インストールらしい)、3.インストール作業を止めMS-DOSに戻る、です。ここで一番下を選択しMS-DOSに降りた後、fdiskで作業すればいい事になります。(パスが切れているのか、いきなりfdiskとタイプすれば大丈夫です。)
大容量ハードディスクの場合全量を認識することはできないでしょうが、もともとC466のCD-ROMの場合ハードディスクが大きいと再インストール作業そのものができないという話ですから、問題にはならないでしょう。fdiskでとりあえずハードディスクの前方から元のハードディスクの容量分だけ領域を確保しリカバリし、そのあと別のユーティリティでパーティションをいじる必要があります。
(2002.10.13追記)
ちなみに、システムリカバリに失敗する(2002/09) 「pavilion 2000 C466モデル( Intel Celeron Processor 466MHzモデル )、 C566モデル(Intel Celeron Processor 566MHzモデル)に同梱されるリカバリCDは8GBを超えるパーティションを正しく認識しません。」だそうです。
(2004.9.11追記)
アクセス解析から見た逆リンク(2005.9.30追記)
ところが電源故障
最近引っ越したのですが、その後電源が入らなくなってしまいました。そこで大改造です。→P2000電源故障、またはP2000の華麗なる変身
(2004.10.2,2008.9.15追記)
しつこく強化続行…USB2.0+外付けハードディスク
500GBの外付けハードディスクを買ったため、120GBの外付けハードディスクが余ってしまいました。そこでUSB2.0のPCIボード(USB2-PCIL4、1,380円)を買い込んで、その120GBを常時接続してしまいました。
(2008.7.21追記)
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